2007-06-13

地球へ・・・ : 竹宮惠子

 現在、TVアニメを放映中ですが、そちらは観たことありません。むしろ1980年に公開されたという映画版の方が観たいなぁと思います。映画化が80年ということは、原作であるこのコミックが連載されたのは70年代のことでしょうか? 今回初めて読みました。

 世代的に(多分)マントを見ると“素敵”と思ってしまう生理があるので、ソルジャー・ブルーやジョミーのマント姿を見るとぐっときます。

 人間の生命活動によって環境が破壊・汚染され荒廃しきった地球。コンピュータの管理下に置かれて、作られた楽園生活を享受する人類。そんな人類のあり方に疑問を持ち敵対する、超能力を持つ“新人類”「ミュウ」。配置されたコマは、もう普遍的と言っていいほどSF作品によく登場する構図。ただ、この作品中で人間を管理しているコンピュータは、他の作品でしばしば見られるような所謂「自分の意思を持つコンピュータ」ではなくて、あくまでも人間によるプログラムを忠実に守るコンピュータであるというところが面白いなと思います。

 この話は「自らの意思の弱さを知り、機械に律せられることでそれを補おうとする人類」vs「自らの意思を信じて生きようとする新人類」の戦いを経て、機械vs人類の戦いへと深まっていくのですね。

 さらに全体を「地球へ・・・」という命の源への郷愁という叙情的なものが覆っています。叙情的な叙事詩。

 
 人類を支配する大コンピュータ・・・SF作品ではよく登場しますが、このコンピュータの名前、もしくはイメージが女性のものであれば土俗的なもの、原始宗教的なものを感じさせ、男性のものであればキリスト教的なものを感じさせるのでしょうか?

 ちなみに「地球へ・・・」では人類はグランド・マザーというコンピュータに管理されています。グランド・マザーが破壊された後、“テラ”という名の男性の声を持つコンピュータが現れますが、あまりにもあっけなく人間の手で停止されてしまうのでした。「地球へ・・・」ではコンピュータはあくまで人間の道具であって神に代わるものではなかったってことでしょう。

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