2007-04-25

いとしさの王国へ-文学的少女漫画読本

 少女の夢、恋、悩み、恐れ、喜び・・・それはみんな少女漫画の中にあった。少女漫画と共に思春期を過ごした作家たちが、自分の血となり肉ともなっているそれらの少女漫画への想いを綴る。

 執筆陣は角田光代、狗飼恭子、三浦しをん、桜井亜美、嶽本野ばら・・・と人気の作家がずらり。’60年代半ばから’80年代前半生まれの方々であるが、やはり最も思い入れのある作品はそれぞれ10代の頃に出会った作品のようで、とり上げる作品にそれぞれの世代が窺えて面白い。

 人気作家たちが自らの漫画体験をつづったエッセイということで、非常に期待して読んだのだけど、正直なところ、その期待は完全には満たされなかった。思春期に読んだ漫画がそれぞれの作家の内面にどんな影響を残しているのか・・・そんなところに興味があったのだけど、期待に反して、好きな漫画からの引用や、「この漫画ではこんなことが書いてあった」~って思い出としてただ懐かしんでる記述が多くて・・・。私自身はあまり少女漫画を読んだことがなく、彼女らと共通する体験をしていないので、単に思い出話を語られただけでは共感できる部分がない。

 私の10代は「北斗の拳」「ジョジョの奇妙な冒険」他、ジャンプコミックスで埋め尽くされていたからなぁ・・・。少女漫画への思いいれは薄いのです。

 ただひとつ気になる少女漫画があるとしたら、高野文子の「おともだち」に収録されていた「春ノ波止場デウマレタ鳥ハ」。高校生の頃だったか、この漫画を読んだ友人達は揃って感銘を受け「すごくいい」と言っていたから、私も「いい!」と言いたかったんだけど、正直なところ私には今ひとつ解らなかったんですよね~。主人公の可憐な少女が、憧れと少しの痛みを持って見つめる、凛々しく、どこか影のある少女。ノスタルジックで美しい漫画だったけど、私の友人達の心をあんなにも鷲掴みにしたのは何だったのか? 今読めば少しは解るかしらん?

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