FC2ブログ
2018-06-09

春琴抄 : 谷崎潤一郎

『春琴抄』 谷崎潤一郎

 大阪の旧い商家に生まれ九歳で盲目となった少女~類稀れな音曲の才と優艶な容姿に恵まれ、誇り高く、またその驕慢さは時に嗜虐的ですらあった春琴と、幼少の頃よりその生涯を通じて春琴に僕のように付き添った佐助。

 肉体の交わりを持ち、子までなした仲でありながら、主従あるいは師弟の別で厳しく間を隔てて暮らす二人。あるとき、 春琴の容貌が何者かによって傷つけられる事件が起こると、佐助は変わり果てた春琴の貌を見ぬために、迷いもなく自ら目を突き盲目となって春琴の傍に侍ることを選び・・・。

 春琴と佐助の二人のみが知る陶酔境。読者としてその世界に感応し耽るには、それなりの素質と才能が必要であって、そういう意味ではとっても敷居の高い読み物だなぁと思う。

 春琴と佐助の間の陶酔境・・・そこに分け入っていきたい・・・とは、まぁ正直なとここれっぽっちも思わないのだけど、春琴の奏でる琴、三絃の音や、彼女が愛玩する鶯や雲雀の声・・・それらは聴いてみたいと思った。ああ、私にそれを聴く力があればなぁ。




FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

やぶからねこ

Author:やぶからねこ

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

ブログランキング
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 漫画ブログへ
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
検索フォーム
カレンダー
09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
魂に喰い込んでます
月別アーカイブ
Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ