2018-02-17

熱い読書 冷たい読書 : 辻原登

『熱い読書 冷たい読書』 辻原登

 書評集というよりも、質の良い美食エッセイを読んでいるような感覚だった。古今東西の珍味、佳肴、中には口にするには確かな知識と細心の注意が必要と思われる危なげなものまで・・・。

 その一皿(一冊)をいつ、どこで、どのように味わったのか。その舌触り、喉ごし、味わいは・・・。その匂い、温度、色合い、形状はどのようだったのか。ときにはそのレシピを明かしたり、その料理を育んだ風土や歴史に言及したり。〝僕”が味わい咀嚼し胃におさめた一皿がどのように消化され、どのように〝僕”の心身を養ったのかまでを思わせる文章。

 「本を読む」ということが、ものを食べるのと同様な生々しい生命の活動として感じられる。

 語られる一皿(一冊)について想いをめぐらせる楽しみとともに、その一皿を語る言葉自体を味わい楽しめる、刺激の強い一冊だった。



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genre : 本・雑誌

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