2017-08-12

生きるとは、自分の物語をつくること : 河合隼雄・小川洋子

『生きるとは、自分の物語をつくること』 河合隼雄・小川洋子

 「人が生きている」ことの周辺にあるもの、そこで起こることについて、臨床心理学者・河合隼雄氏と作家・小川洋子氏が語りあう。

 「物語」というものを意識しながら交わされる対話。臨床心理の仕事の現場や小説を書くという行為の中に身をおかれているお二人の間には、対話の中でおそらく互いにスパークするように瞬時に何事かが了解される瞬間が幾度かあったのだろう。書き起こされた文字だけを読んでいるとなんだか急に言葉と言葉の間が途切れ、話が飛躍しているように見えるところがある。

 一見、言葉が飛んでいるように見えることで、逆にそこに言葉にならないお二人の間の瞬時の了解、共感、通じあう何かが生まれていたことが感じられるのだ。

 二度目の対談で交わされた「ブラフマンというのはユングが大好きな言葉ですよ。」「今度はあの作品(『ブラフマンの埋葬』)の話からしましょう。」という約束の後、河合氏が倒れられ、そのあとには小川氏による「長いあとがき」が収められている。寂しさ、喪失感とともに、いまも河合氏の笑顔に見守られているかのような穏やかさの感じられるあとがきだった。



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