2016-07-09

人魚ノ肉 : 木下昌輝

『人魚ノ肉』 木下昌輝

 人魚の血を飲むと不老不死となり、肉を食むと妖となる。

 少年の日、岡田以蔵、坂本龍馬、中岡慎太郎の三人は土佐の浜で人魚の死骸を見つけ、その肉を食った以蔵と龍馬は三日三晩狂い続けた。以蔵が隠し持った人魚の血と肉はその後、新選組の手に渡り、隊士たちを妖異の世界へ引きずり込んでいく。

 時代小説というよりはキャラクター小説の類かもしれない。坂本龍馬、平山五郎、沖田総司、安藤早太郎、佐野七五三之助、沼尻小文吾、近藤勇、斎藤一、岡田以蔵ら幕末を彩る有名志士や新選組隊士たち・・・ 史実や物語として語られる彼らの人物像をリンクさせつつ、「人魚の肉」によって彼らが味わうこととなった残酷でグロテスクな物語が語られる。

 幕末モノの物語なり、実録なり、小説なり、マンガなり、ゲームなりを楽しんだことのある者にとっては馴染の深いキャラクターたちが、怪異に見舞われ、妖へと身を変じ、残酷な運命に苛まれ狂う姿に、あまり大っぴらには口にできないような嗜虐的で暗い興奮を覚える。




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