2015-10-24

文系の壁 : 養老孟司

『文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す』 養老孟司

 解剖学者・養老孟司氏と4名の〝理系の知性”との対談。

 理系的なセンスを身につけたくてこの夏取り組んだ課題『理系本を読む』。理系のセンスなんて一朝一夕に身につくものではなく、この先長くつきあっていかなくちゃいけない課題だけども、いつまでも理系本読んでると他に読みたいものも読めないので、一応の中締めのつもりで読んでみた一冊。

 のっけから「やっぱりそうなのかっ!!!」と驚き半分、やっぱり!感半分だったのが、森博嗣氏の「僕は言葉で考えていません」という発言。氏の思考の大部分は映像であり、数字を扱う場合も座標や形で考えるのだとか。そこに言葉が介在する必要は無いんだな・・・森氏の場合。

 この夏読んだ理系本に載っていたたくさんのグラフや図。読者の理解を助けるために載せられているはずのそれらの図やグラフの意味するところがちっとも理解できなくて閉口した。文系の私は図やグラフを理解するためにはそれらを一度「言葉」に置き換えなければならず、残念ながら私の頭の中にはそのための翻訳ソフトが入っていなかったのだ。「理系」といわれる人の多くはその翻訳作業を必要としない人たちなのかな・・・?

 社会と関わる上での新たな視点の獲得ということをひとつのキーにして交わされる理系人の対話。その新たな視点を、理系はテクノロジーや目の前の生な現実から、文系は言葉によって獲得する。読みながら、理系とは目の前の現実・現象からダイレクトに事実を理解するセンス、文系とは目の前の現実・現象から物語をつくるセンスなのかな・・・と思う。

 でも、社会との関わりということで言うなら、問題は理系か文系かということではなく、ちゃんとものを考えているかそうでないかということなんだろうな、というのも本書を読んで感じたことではある。


第一章 理系と文系-論理と言葉
     森博嗣 × 養老孟司
第二章 他者の現実を実体験する技術で、
    人類の認知は進化する  
     藤井直敬 × 養老孟司
第三章 「唯脳論」の先にある、なめらかな社会の可能性
     鈴木健 × 養老孟司
第四章 ジャーナリズムか、生き物そのものを見るか 
     須田桃子 × 養老孟司  


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