2015-07-18

金色機械 : 恒川光太郎

『金色機械』 恒川光太郎

 人の吐く嘘と人の発する殺気が目に見える男と、触れるだけで人の命を消すことのできる手を持った女の対面の場面で幕が開く。

 男・熊悟朗と女・遥香の過去へと話は遡りつつ、「鬼御殿」と呼ばれる山中の要塞を根城とする山賊たちやそこに攫われてきた女たち、「鬼御殿」と共存する里の人々、戦国の世に不思議な力を持って自治・独立を守ってきた一族、少年の頃に犯した流民斬りの罪を背負って生きる同心らの数奇に絡みあう運命が語られる。

 物語のベースは主に江戸中期を舞台とした不思議譚、伝奇ものといった風情なんだけど、絡みあう運命の節目節目に、私にはC-3POの姿でしかイメージできない「金色様」と呼ばれるものが現れる。和風の、時代物の物語世界の中に、しれっと書き込まれたC-3PO。何だ?!この異様さ、不条理感。うははははは・・・・ゾクゾクする。

 きれいごとではすまない人の荒々しく力強い生の営みの物語。その中で「金色様」という異様・異質な存在の生み出すゾクゾク感が格別だった。




FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト

theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

やぶからねこ

Author:やぶからねこ

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

ブログランキング
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 漫画ブログへ
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
検索フォーム
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
魂に喰い込んでます
月別アーカイブ
Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ