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2007-03-21

深川黄表紙掛取り帖 : 山本一力

 舞台は元禄バブルのお江戸。定斎売りの蔵秀、文師・辰次郎、飾り行灯師・宗佑、男装の絵師・雅乃・・・この知恵者4人の裏稼業が金に絡んだ厄介ごとの始末屋。

 大店が膨大に抱えた余り大豆を始末する顛末が描かれる「端午のとうふ」では、イベントのプランニングから、宣伝、各方面への根回し、イベント当日のトラブルも上手くさばいて万々歳! 原価やコストの計算から人の動かし方が細かに描かれて・・・そうか、蔵秀たちって広告代理店みたいなもんなんだな~。知恵を武器に、阿漕な商売をする成金商人をやりこめ、豪商・紀伊国屋文左衛門とも渡り合う。老中・柳沢吉保まで登場し、見え隠れするお上の秘密の計画・・・。

 カネにものを言わす大店=大企業と町場の若者の知恵の融合・対決・・・今のご時世にも通じる話だな。

 蔵秀たちのアイデアの面白さ、計算されたストーリーの流れも良いけど、この小説の魅力はやっぱり江戸の活気。町を駆け、川やお堀を船で縦横に行き来する、江戸という町が生き生きと動いているのが感じられる。できれば江戸の地図を脇に置いて町や通りの名前なんか確認しながら読んでみたい。それに、仕事をする以上金ももらうが、結局のところ意気に感じて動いてしまう町場の人たちには、読んでて胸が熱くなった。泣くとこじゃないのに目頭につ~んとこみ上げるものがあったりして・・・年取ると涙の栓がゆるくなっていかん。

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