2015-01-31

トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白 : トーベ・ヤンソン 冨原眞弓・編・訳 

『トーベ・ヤンソン短篇集 黒と白』 トーベ・ヤンソン 冨原眞弓・編・訳

 現実と幻想の間のような風景・ヴィジョン、制御を離れて縦横に広がり膨らむ幻想・妄想、偏屈で孤独な芸術家、強すぎるこだわり、思い込みのためにともすると現実から浮き上がってしまう人たち、不器用で風変りで不愉快な余所者、どこかぎくしゃくとしたコミュニケーション・・・ 

 終わり方によってはすごく嫌な読後感になりそうな短篇群。しかし、最後に示されるあっけないほどの和解、控えめな理解、共感によって、ほっこり、爽やか・・・とはいかないまでも、哀しみと、諦めと、寛容と・・・何とも、こう・・・複雑な気分にさせられる。

 先日読んだ『エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談-憑かれた鏡』の解説によれば、巻末に収録された「黒と白 エドワード・ゴーリーにささぐ」に描かれる、白木とガラスに囲まれた明るすぎる自宅を逃げ出し、古びた別荘に籠もり夢中で怪奇小説の挿絵を描く画家の姿は、『憑かれた鏡』のための仕事をするエドワード・ゴーリーからイメージを得たものであるらしい。



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