2015-01-24

エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談-憑かれた鏡 : エドワード・ゴーリー編

『エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談-憑かれた鏡』 エドワード・ゴーリー編

 このブログへのコメントで紹介して頂いた一冊。どんより曇った冬の日に読む怪談も乙なもの。

 禍々しいものが棲みつく曰くつきの家、呪いやまじない、つきまとう亡霊、不吉な夢、謎の影、恐ろしい言い伝え。どれもクラシックな味わいのある12の怪談。各作品の扉をエドワード・ゴーリーの挿絵が飾り、白と黒で描かれたの深い陰影に、じくじくと暗鬱な気分、不吉な予感がしみだしてくる。

 因縁や真相めいたものを語ることなくポンと放り出された怪異に震える。雨模様の湿って陰鬱な町の様子、森や岩場に蟠る闇、郊外の丈高い草が生い茂る丘や林の木々をざわめかせる風・・・描かれる風景の不穏さにも気分がざわめきます。

 しかし、超常的な怪異そのものよりも、怪異に関わる人たちの異様さの方が恐い。自分から嬉々として幽霊屋敷に乗り込んでおきながら、振り切れた怖がりっぷりを見せる「空家」のジュリア叔母とか、「信号手」の男の沈みっぷり、「判事の家」に棲むものの度外れた邪悪さ、「古代文字の秘法」カーズウェル氏の逆恨み具合と恐るべき偏執ぶりとか・・・。




この本を紹介していただいたリネさま

ゴーリーの挿絵や翻訳の良さもあるのでしょうが、とても雰囲気を楽しめる短篇集でした。
ありがとうございました。

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