2007-03-14

絵画で読む聖書 : 中丸明

 聖書に題材をとった絵画はその美しさや不気味さで心をざわざわさせます。胴体がなく、顔から直接羽を生やして飛び回る天使が描かれた絵などを見ると“な、何なんだこれは!”と嬉しくなってしまいます。

 実は宗教画の紹介・解釈を主眼としたものを期待してこの本を購入したのですが、内容はちょっと違って、宗教画を挿絵のように使いつつ、旧約から新約につづく聖書の世界を読み解いたものでした。

 こういう風にいうと硬い本のようなのですが、さにあらず。なぜか聖書の登場人物はみゃーみゃーと名古屋弁を操り大騒ぎを演じ、著者はえらく砕けた言葉で、旧約の部分では神=エホバの自己中ぶりや、ユダヤの民の考えてみれば理屈にあわないことだらけの行動につっこみを入れていきます。聖書の記述に納得できないものを感じる多くの人には“わが意を得たり!”といったところではないでしょうか。

 旧約の部分では、その荒唐無稽さに対するつっこみが目立った本書ですが、話が新約にさしかかってくると、著者のくだけた物言いは読者の興味をひく為の方便で、その底では宗教としてのキリスト教と真剣に向き合い格闘しているのが見えてくるような気がします。

 宗教的にではなく、学問的に「聖書」とか「キリスト教」を取り扱っているかに見える本書ですが、イエス・キリスト個人には著者は宗教的な関心を深く持っているように感じました。

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