2013-02-02

泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部 : 酒見賢一

『泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部』 酒見賢一

 いよいよ「赤壁」! ついに「赤壁」! 美しきアニキ・周瑜とマッド軍師・諸葛孔明の激突! 何かもう・・・もう・・何かものすごいモノが炸裂するんじゃないかとワクワクしていたんだが・・・。炸裂したのは、呉国太をひと目で落とす劉備のどうでもいい中年男の色気だった・・・。

 作者は「赤壁の戦い」のアツい盛り上がりにせっせと水をかけるのである(呉軍団はあくまでもアツく男臭いが)。作者にとっての「赤壁」とは、「周瑜のオトコ気と孔明の知略が曹操の大軍を撃破するドラマティックな戦い」なんかじゃなかったのか! 「第参部」の語りのメインとなるのは、どうやら「赤壁の戦い」自体じゃなくて、その裏でめぐらされる孔明と劉備のあくどい策略と、曹操を敗走させた後の周瑜vs.孔明+劉備軍団の暗闘である。

 卑怯、そして下劣ではあるが、周瑜にとってはぐぅの音も出ない策を次々と繰り出し、まんまと成功させる孔明。不気味極まりない新型兵器。よくわかんないけど美味しい思いだけはしている劉備。怒りと屈辱に矢傷を破裂させ、血を吐いて昏倒する周瑜。

 最期までオトコらしい美周郎の死によって、その悪行と変態性が際立ってしまった孔明と劉備軍団。これからどうなる?!




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theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

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まじめなものを面白く

《最期までオトコらしい美周郎の死によって、その悪行と変態性が際立ってしまった孔明と劉備軍団。これからどうなる?!》

本来なら、硬い文体になりがちな三国志をこういった、パロディタッチに描くとは面白いですね!

まじめなことを面白おかしく書くのはテクニックがいると思いますのでこういった文章が書けるようになりたいですね!

面白いのです!

この酒見版『三国志』には、目からウロコが落ちる思いがしました。

吉川英治の『三国志』を読んだときには釈然としなかったことが、スルスルと納得できるのです。やはり、孔明と劉備軍団は変!なのです。

これからどういう結末に向かって走るのか楽しみな小説です。
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