2007-01-03

大江戸美味草(むまそう)紙 : 杉浦日向子

 正月の餅・雑煮に始まり、春の山菜つみ、初鰹、寿司、蕎麦、年の瀬のあったかい鍋。スナック感覚でつまめる屋台やかつぎ売りのてんぷらや寿司、長屋のかまどに煙をたてる銀シャリにサンマ・・・江戸の町を彩った食文化。織り込まれる江戸川柳も抜群に洒落がきいてる。

 じっくり発酵を待つんじゃなくて、いきなり飯に酢をまぜてしまう江戸前の寿司。そういうコンビニエントな感覚が江戸の食べ物にはあるんだなぁ。小遣い銭でちょっとつまめる街角の屋台のスナック。これがどんな高級なご馳走よりも美味しそうに見えるんだ!ちょっと濃い目の味がクセになったりするんですよね。
 
 多彩ではあるけど“豊かな食文化”というのとはちょっと違う気がする江戸の食。何割かの確率で“あたる”河豚でも、ビビッて断ったとあっちゃ男がすたる。決死の覚悟で仲間と囲む鍋。宵越しの金はもたねぇと初鰹に稼ぎを全部はたいてしまうカーニバル野郎。蕎麦はずるずる喰わず、いっきにすすりこんで喉で味わえ! 何事もスマートに見せるためにやせ我慢と無茶を重ねる江戸っ子。そりゃ愛されるよなぁ。

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読書日記:とんでもねえ野郎

昨日、杉浦日向子さんのとんでもねえ野郎を買いました。杉浦日向子さんの本はほとんど読んでいたつもりでしたが、まだ読んでいないのがあったんですね。うれしい!

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