2011-06-22

『吾輩は猫である』殺人事件 : 奥泉光

『『吾輩は猫である』殺人事件』 奥泉光

 麦酒に酔っ払い、水甕で溺れ死んだはずの吾輩は、気が付くと上海にいた。水甕で溺れてからこれまでの記憶もない。そして、見ず知らずの異国で生きるべく街を徘徊する吾輩の目に飛び込んできた「苦沙弥先生殺害さる!」の記事。

 シャム猫の伯爵、隻眼の黒猫将軍、地元猫の虎君、英国猫のホームズ、ワトソンたちが集う上海の猫サロンでの、吾輩の記憶喪失と苦沙弥先生殺害の謎をめぐる推理合戦と、港に停泊する怪しげな船上での大冒険。暗躍する迷亭、多々良、東風、独仙ら臥龍窟の面々の影。寒月博士の手によって遂に実施される世紀の大実験! いよいよ明かにされる事件の真相はいかに?! 

 読み終えてつぶやく・・・「・・・よくわからん」

 いや、漱石の文体を模写して語られる、猫たちの軽妙かつ何となく深い感じのこまっしゃくれたサロンの様子や、健気な吾輩の胸の内を楽しみながら読んだのは確かなのだけど、読後の感想は・・・しばらく口をぼんやりあけて・・・「なんなんだ?」なんである。

 結局これは・・・漱石の『吾輩~』を限りなくループする“終わらない物語”にする・・・ただその為の、随分きな臭くて、また随分ロマンチックな仕掛けの小説・・・なのか?




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