2011-04-13

城のなかの人 : 星新一

『城のなかの人』 星新一

 色々な作品のなかで様々に語られる豊臣秀頼。太閤の遺児・秀頼を星新一は「城のなかの人」と見た。

 世の中の富をすべて我が物にした太閤の待望の若君と、世に二つと無い豪奢な城。その二者の特権的かつ完全な調和の絢爛たる美しさ。愛するものと一体になる幸せな充足の内に、城の外の世界と少しずつずれ続ける哀しさ。

 「城のなかの人」という言葉に凝縮されたイメージが、想いが静かに広がっていく。


 その他、才覚を持った者達の、才能に見合った成功と、その皮肉な結末を淡々と描く歴史小説。

 幕臣小栗上野介の功績と、彼の目から維新を語る「はんぱもの維新」は、薩長や竜馬の維新に凝った頭をいい感じに揉み解してくれる。その揉まれ具合が絶妙に気持ちいい。

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