2011-04-09

春になったら苺を摘みに : 梨木香歩

『春になったら苺を摘みに』 梨木香歩

 『私は本当にはどう感じたのだったろうか。』

 わかりやすい言葉、表面的な感情に惑わされず、注意深く、しっかりと自分の内側に目を向ける。押し付けはしないけれど、主張する。そして、その同じ目で他者に向かう。自分のまわりにボーダーを引くのではなく、様々なグラデーションの中にいる自分を感じる。

 修行僧のように厳しく深い著者の精神。ときに苦しくなるようなその厳しさを、英国の景色と生活感、そこに満ちる空気が穏やかにつつむ。~学生時代、二週間だけ旅をした英国の風景と空気感を思い出しながら読む。記憶の中にある英国の風景は何かしらの手掛かりになってくれている気がするが、それは単なる気のせい・・・自己満足かもしれない。

 ウエスト夫人の営む下宿で暮らす実に様々な人たちと、彼らを驚くべき懐の深さで受け入れるウエスト夫人、そして町内に暮らす人々の交流。自分とは異質な人たちと共存するということ。
 
 私は、できるだけ小さな世界-なるべく似た価値観を持つ人のなかで、波風にさらされずに生きていきたいと思っている。そう願うことは良くないことだったろうか?



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