2010-09-04

高杉晋作―動けば雷電のごとく : 海原徹

 涼しくなったら、下関・長府あたりを旅してこようかと思っているのである。


 「(番人は)抜刀した晋作の剣幕に驚いて逃走」
 「怒った晋作が突然刀を抜き~云々」
 「あっという間に刀を振り回していた」
 「怒り狂った晋作は ~略~ そのまま脱藩」
 「鼻輪のない離れ牛」「暴発」「暴走」「無頼」「暴狂」「狂暴頑愚」「傍若無人」

 ・・・こんなんばっかりで、ちょっと笑ってしまう。高杉の近くにいた友人・知人・同志たちの証言、高杉自身の自己反省、高杉を評する著者の言葉ですけどね。

 以前読んだ幕末4コマ『サカモト』に登場する高杉のキャラ ~負けず嫌いでナルシスト。常に額に青筋を立て、事あるごとに目を吊り上げ刀を振り回し、そこいら中に火を放つ ~が、ギャグ漫画的デフォルメというよりも、むしろ真実!とまで思えてくる。


 これだ!と思ったら飛びつくのも早いが、ダメだ!と思ったら見切るのも早い。何せ飽きっぽくて日記が続かない(熱望した軍艦に乗組んでの江戸への航海日記も、一念発起したらしい諸国遊学の旅日記も半ばで放棄している模様)。“雷電の如き”行動力は凄まじいが、ヤバいとなったら逃げ足も速い。

 長州から江戸、京都、上海、四国、長崎・・・目まぐるしく駆け回る高杉の生涯は、早回しにしたフィルムのようで、そのスピードについていけない者の目には狂躁的とも見えてしまう・・・二十七年余の奇才の一生。

 ところで、妻や愛人には、本心からの気遣いなのかリップサービスのつもりなのか、細やかな情愛の感じられる言葉を手紙に書き送ったりしている。「狂暴頑愚傍若無人」という男が、一方で女性に対するそんなデリカシーを持っていたと思うと、俄かに・・・こう・・・ 何だ、晋作フェロモンにやられた感じで・・・ゾクゾクしますな。

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genre : 本・雑誌

tag : 高杉晋作

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