2010-07-21

怪異学の技法 : 東アジア恠異学会

 京極夏彦氏が執筆者として名を連ねておられる・・・という興味で読んでみたのだが、ん~ 「怪異学」・・・未だ混沌としているというか、海のものとも山のものともわからないというか・・・。

 「怪異」というものをどう定義するのか、「怪異」という言葉をどのように使うのかというところから始めなくてはいけない状況の中で、ここに収められた論考は、領域すらはっきりしない「怪異」というものに記された小さな点のようなもので、今後それらがどのように繋がり広がっていくのかを楽しみに待つべきなのだろう。

 「怪」「怨」「祀」「象」「性」「顕」というキーワードに沿って17の論考が収められているが、内容によっては、学問的領域のものなのか、それとも通俗的な興味の範疇に飲み込まれかねないものなのか、“んんんん~~~~~”と思ってしまうところもある。

 その中で、怪物や化け物の絵ではなく、熊野曼荼羅に描かれる“太鼓を持つ執金剛”という尊格の図像としての異形を「怪」として考察した梅沢恵「熊野曼荼羅に顕れた雷電神」や、腹の中にあってまだそのありようが分からず限りなく「怪」に近いものとして把握されていた胎児観の変遷について論じた米津江里「近世書物にみる胎児観」は「怪異」というものの多様な切り口を感じさせて面白いなぁと思う。 

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