2010-05-05

天の果て地の限り : 大和和紀

 初めて読んだのは、まだ子どもの頃だったなぁ。文庫版になっているのを見つけて再読。

 日本が国家としての形を整えようとしている時代・・・多くの血を流し、悲劇を生みながらも激しく駆けた中大兄皇子と大海人皇子兄弟。二人の皇子の心をとらえ、また自らも皇子たちの激しい愛に、生き方に心乱される美しき巫女にして歌人・額田女王。

 才能と力に溢れた美しい男から、熱い熱い想いを込めて抱きしめられる華奢で美しい乙女・・・。そんな強い想いの迸るシーンが目に焼きついているせいか、私はこのお話を皇子たちと額田女王のラブロマンスとして記憶していたのだけど、読み返してみると、これは古代を舞台にした熱く切ない青春群像を描いているのだった。

 炎のような兄・中大兄と豊かな水のような弟・大海人、中大兄を信じ、愛し支え続けた鎌足、皇子たちと共にあり愛し、愛された額田女王。激しく揺れる時代の中であるいは燃え、あるいは駆け、あるいは悲しく散った命。生まれたばかりの、若い日本の国とともにあった「青春」。 


 ところで、最近、古代史に萌えているらしい母からTELがあり、「中大兄と大海人、どっちが好き?」と訊ねられた。未だに乙女心を失わない母には参る。

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