2010-04-07
こどもの一生 : 中島らも
同名の芝居の脚本を小説化したもの。瀬戸内海に浮かぶ亀島。この小さな島にはサイコセラピーのクリニックがあり、5人の患者が治療を受けている。ここでは薬と催眠により、精神的な傷を負っていない10歳児の状態に戻って暮らすという治療法が試みられている。10歳児に戻った“こども”たちは架空の人物「山田のおじさん」をつくりあげる遊びを思いつき熱中するが・・・
“ピンポーン”
ある台風の夜、チャイムが鳴り・・・ そこには「山田のおじさん」が・・・
“最初面白くて後半怖い”という情報が事前にインプットされていたせいか、前半のギャグの部分から一転ホラーになっていくその落差は、期待していたほどではない・・・というか・・・
確かに後半は怒涛のB級ホラー的に怖い。でも、“楽しく、笑いに満ちた”部分であるはずの前半も薄ら怖いのだ。
レジャーランド建設用地の下見のためにこの島に来たはずの三友と柿崎が、クリニックを訪ねた途端に患者になっていること。患者の食事に必ず入っているキノコ。絶対怒らない看護師・井出ちゃん。10歳のいじめっ子と化した三友の、同じく10歳児化した患者EMIちゃんに対する嫌がらせのエグさ加減。いじめっ子・三友を“せいしんてきにいためつける”ための手段として他の子供達が考え出した「山田のおじさんごっこ」。どれもうっすらといや~な感じを出していて、間に挟まれたギャグにもとても楽しく笑う気になれないのだけど・・・。みんな本当にここで笑うんだろうか? 芝居で見ると印象が違うのかな?
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“ピンポーン”
ある台風の夜、チャイムが鳴り・・・ そこには「山田のおじさん」が・・・
“最初面白くて後半怖い”という情報が事前にインプットされていたせいか、前半のギャグの部分から一転ホラーになっていくその落差は、期待していたほどではない・・・というか・・・
確かに後半は怒涛のB級ホラー的に怖い。でも、“楽しく、笑いに満ちた”部分であるはずの前半も薄ら怖いのだ。
レジャーランド建設用地の下見のためにこの島に来たはずの三友と柿崎が、クリニックを訪ねた途端に患者になっていること。患者の食事に必ず入っているキノコ。絶対怒らない看護師・井出ちゃん。10歳のいじめっ子と化した三友の、同じく10歳児化した患者EMIちゃんに対する嫌がらせのエグさ加減。いじめっ子・三友を“せいしんてきにいためつける”ための手段として他の子供達が考え出した「山田のおじさんごっこ」。どれもうっすらといや~な感じを出していて、間に挟まれたギャグにもとても楽しく笑う気になれないのだけど・・・。みんな本当にここで笑うんだろうか? 芝居で見ると印象が違うのかな?
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