2009-11-18

果心居士の幻術 他 : 司馬遼太郎

 越後の上杉、甲斐の武田に仕えたものの、謙信にはその技をむしろ気味悪がられ、信玄には結局命をとられてしまった飛び加藤(「飛び加藤」)。松永久秀の下で信長の命を狙った果心居士(「果心居士の幻術」)。石川本願寺の戦力となった雑賀の鉄砲衆(「雑賀の船鉄砲」)。信長を脅かす武田方の忍者・知道軒道人と家康が放つ服部半蔵(「忍者四貫目の死」。

 特異な戦闘力と不思議な術を持ち、戦場で活躍・暗躍する忍や鉄砲衆だが、その姿を語る話はドラマチックでもヒロイックでもなく、しょぼしょぼとして泥臭い。

 時代は戦国の乱世。戦場は血なまぐさく、残酷、非情。しかしシバリョー描く異能の忍たちには、どこかあっけらかんとした明るさ、のほほんとした可笑し味がある。白々と天日に晒されたような乾いた感触が残った。

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『果心居士の幻術』

司馬遼太郎 『果心居士の幻術』(新潮文庫)、読了。 司馬遼太郎の描く忍びの世界は面白いですねぇ。 愛情たっぷりだけど、淡々と描いてい...

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