2009-10-07

ちくま日本文学12 中島敦

 何かもう・・・キュンときた。

 自分という人間が何事かを考えながら生きているということへの、何に対してとも知れぬ恥じらい。そういうものが作品の中に濃く、薄く漂っている。

 私はてっきり、そういう恥じらいめいたものの落とす影が暗さと苛立ちを帯びている『巡査の居る風景』や『かめれおん日記』は後期の作品であり、素直で瑞々しい文体の中に恥じらいを含んだ『山月記』『弟子』『李陵』などが初期の作品なんだろうと思いながら読んだのだが、巻末の年譜を見るとまったくその逆。『巡査の居る風景』『かめれおん日記』は20歳から20代後半の作品であり、『山月記』『弟子』『李陵』は30歳を過ぎてからの作品だった。

 歳を経る毎に、あんなに瑞々しく透明になっていくとは! ああ、もう・・・。胸の「キューン」が倍増!

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