2009-07-22

茜新地花屋散華 : ルネッサンス吉田

 いずれも高評価なAmazonのレビューにひかれて読んでみたが、いやはやこれが私の手には余る子で・・・。


 架空の花街・茜新地。開高十三はその街の売春宿の店主であり、高校生である。

 開高十三と、十三の後輩・深沢、深沢の幼馴染・埴谷・・・不定形に漂う私~その存在すら未だ不確かな三人の魂。自分という存在をこの世に繋ぎとめてくれる何ものかを求めて交わされる濃密な想い。

 「俺って何?」「愛って何?」「愛を得られない孤独に俺は耐えられるの?」という、美しくも、ど~しようもない福永武彦的青少年の苦悶。

 活字量が非常に多い。観念的な言葉があちらこちらにずるりずるりと綴られる。

 そんならいっそ漫画じゃなく散文で書いてくれればいいものを・・・と、途中ページを捲る気持ちが萎えそうになることが無くもなかったが、それでも読後、開高、深沢、埴谷たちの魂の感触が、掌に残っているような気がして気にかかり、読み返してみようと思うのだが、もう一度手に取ろうとすると、奴は本棚の隅からピリピリとしたオーラを放ち「私に触れるな」と言ってくる。本当にムズカシイ子だ。

FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト

theme : マンガ
genre : 本・雑誌

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

やぶからねこ

Author:やぶからねこ

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

ブログランキング
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 漫画ブログへ
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
検索フォーム
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
魂に喰い込んでます
月別アーカイブ
Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ