2009-05-23

千利休 : 清原なつの

 清原なつのさんの漫画は、しみじみしているけど激しくて、ユーモアがあって好きなのです。

 茶人・千宗易(利休)の伝記漫画ですが、茶道の知識も経験も無い私は、茶の湯の側から見た戦国時代のお話として読みました。茶の湯と権力ががっちりからんだ時期ですから、戦国武将たちの攻防・興亡のストーリーとしても面白く読めます。

 戦国時代の茶人のトップまで上り詰めた宗易。時の権力者の最も近いところに居て、彼自身ガッツリ権力と金を握っていたんですよね。あっさり、すっきりとした絵で描かれるので、あまりあからさまな感じはしませんが、宗易のギラギラした野心、強烈な自己実現欲は怖ろしいほどです。

 私が死ねば私の茶は終わるよ
 戦国の茶は終わる

 私が生きた戦国時代は 自分の才覚で
 身分という宿命からさえも自由になれた時代だ
 私は私の美意識にしたがうことにした



***

 この漫画、信長がとても魅力的に描かれてます。堂々たる権力者。美男子で着ている小袖や袴の柄もお洒落。『信長公記』の記述を元に清原氏描く馬揃えでの信長の扮装 ~ 眉をきれいに引き、錦の小袖に紅緞子の肩衣。腰まわりは白い毛皮と牡丹の造花で飾り、襟には梅の枝を刺しての馬上の行進。 ~ この扮装が似合っていた!というなら、「信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」に云う、美少女のような信長っていうのにも頷けます。

 それに比べて秀吉にはちょっと冷たい?清原氏。前半なんて特に、サル顔っていうレベルじゃなくて、ただのサルです。もう少し人間あつかいしてあげて下さい。

 しかし、さらに酷い扱い受けてるのが光秀。何か恨みがあるとしか思えない仕打ち。ただの不細工で凡庸な男になっちゃってます。信長や秀吉に関しては、権力者としての胸の内を吐露させたりしているんですが、光秀に関しては彼が何を考えていたかなんてお構いなし。バッサリです。余程の信長贔屓なのか、清原氏。

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