2009-03-14

水が氷になるとき : 西炯子

 小学館文庫版。 ~年齢不詳。一本に結んだ、柔らかくウェーブする長い髪。まぁるい眼鏡。西炯子さんが一時期よく描いていた「嶽野義人」という魅力的なキャラクター。彼が登場する作品がまとめて読める。少年時代から30代まで、いろんな年齢の「嶽野義人」が登場。嬉しい。

 「嶽野義人」に出合ったのは、私もまだ結構多感な娘だった頃のことで、「寂しいから一人でいる。」 「本を読むのは自分の中に何もないからだ。」・・・彼が口にする言葉は、当時の私にはとても印象的だった。

 寂しさを不器用に滲ませる人たちの側にふわりと現れ、ひとときの温もりのように寄り添う「嶽野義人」 ~ 平気を装った外見の中で、震える心が周囲の寂しさと共鳴し惹かれあった少年時代の嶽野くん。孤独の中からおずおずと伸ばされる手をそっけなくも、大きく包みこむ大人なおタケさん。・・・彼自身も内に大きな欠落を抱えているのだ。 

 “忘れられない人、嶽野義人”・・・或るひとときを嶽野と共にすごした人たちにとって、彼が忘れられない想い人であるのと同じように、私にとっても、嶽野義人は恩人であり、想い人であり、忘れられない人なのだ。

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