2008-07-23

なぜ子どもは「少年ジャンプ」が好きなのか : 馬居政幸

 我ながら不思議でならないのだ。 「なぜ少女時代の私は『少年ジャンプ』が好きだったのか? そして、なぜ今も『少年ジャンプ』がちょっと好きなのか?」

 最近気になっているこの疑問の答えを見つけるべく、マンガ論やアニメ論にちょこちょこと手をだしている。タイトルがズバリだったので読んでみたのだが、本書は子どもの教育現場にある方々を主なターゲットとしているようで、私の興味のあるところとは少しずれた内容だった。

 「週刊少年ジャンプ」の600万部超という驚異的な発行部数に目をとめることから始まり、「ジャンプ」が発行部数を伸ばしていった背景、理由、そしてその膨大な発行部数が意味するものを探り明かす「少年ジャンプ」論。

 創刊より一貫して、読者である子どもたちの現実に寄り添い続けた「少年ジャンプ」。現実の枠や規範を破壊し超越する、子どもたちの為の解放区としてスタートした「ジャンプ」は、時代の変化と発行部数の伸びにしたがって、少年達が現実を生きるスキルを身につけていくための“もう一つの現実”へと変化していった。

 徹底した読者本位、徹底的に読者である子どもたち(子どもじゃない場合もあるが)のニーズを探り、応えていく姿勢が、子どもの現在をあぶりだし、結果的に「ジャンプ」を変化させていくことになる。その中で維持され続けた「友情、努力、勝利」の基本コンセプト。「ジャンプ」における不易流行。本書は、あの「読者アンケート」のイメージを少し変えてくれましたね。(私の中でジャンプの「読者アンケート」は、強引な打ち切りや、無理やりな連載引き伸ばしで作品を台無しにしてしまう諸悪の根源でしかなかったから。)


 さて結局、興味深く読んだものの、本書では私の疑問は晴れなかったので、自分なりに少し考えてみて、思い当たったことが一つ。私が「少年ジャンプ」好きだった訳、一つには私が女の子だったからではないかと・・・。

 私も一女子であるので、格好良い男子は好きだ。もちろん少女漫画にも“素敵な男性”“好ましい男の子”は登場するが、彼らの殆どは主人公の女の子のために用意されたもの。

 私は少女漫画を読んでいて、うまく主人公の女の子と同一化できたためしがなかったので、そんな私にとって少女漫画の男子たちはつまりみんな“他人のモノ”ということになる。“他人のモノ”を指をくわえて見ているなんて面白かろうはずがない。

 だから、他の女の子のものではない(と感じられる)、輝ける少年たちがうじゃうじゃといる「少年ジャンプ」にハマっていった・・・っていうのもあるのかなぁ。 

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