2008-06-14

東京飄然 : 町田康

 「作家のとらえた幻想的な東京」というサブタイトルがついているけど、「幻想的」というよりも「妄想的」といった方が良いのではないかしらん? しかしまぁ、最近は「妄想」も「幻想」と表現されるようだけど。

 飄然と旅をしたくなった。思い立って、ぶらりと旅に出る。都電に乗って早稲田へ、飛鳥山へ。友人と車を駆って鎌倉~江ノ島へ。飄然と漫然の間には厳然とした違いがあって、飄然旅行とはただぼんやり歩いているだけでは絶対ダメなのだ。飄然と、飄然と・・・ちゃんと飄然とできるように厳しく吟味しながら。しかし、なぜか(当然?)飄然旅行は妙な具合に失敗し・・・。

 自らの失敗を反省し、真の飄然者たらんと求道的に自問を繰り返し、また街へと出てゆく男の旅は、いっそう袋小路へ。

 世の不正を正し(頭の中で)、間違った行いをする人を諌め(頭の中で)、自分をあなどるものたちに悲しみと怒りをぶつける(頭の中で)。

 必死の形相で飄然と苦行のような旅をする男が見るものは、幻想か妄想か真相か?

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