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2006-09-13

ふたりだけの秘密―あるいは、自転車・写真機・警報器 : 佐野史郎

 佐野史郎氏の故郷・松江をモデルとしたと思われる町を舞台に、少年・真一の多感な心をゆさぶる数日間の出来事を描く。

 十二年に一度の祭を迎え浮き立つ町の空気、教室のカーテンを大きく膨らませる風、丘の上にある学校からの下り坂を風を切って走っていく自転車、警報器の音、風が含む甘い香り・・・懐かしい風景を薄い紗のかかったスクリーンの向こうに見ているような感覚の小説でした。

 ぽっかりと宙に浮いた語り手の視点から語られる真一の心。その飄々とした語り口が、真一の内のなんともできないもどかしさを程よい生々しさで伝えてくれます。

 進学・恋愛・将来について・・・それなりに沢山の問題と希望を抱えながら、自分を理解し、世間を上手に渡っていくにはまだ無力すぎる少年時代を、愛しむように見つめる・・・。

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theme : 読書メモ
genre : 本・雑誌

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