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2007-12-08

吉良供養 : 杉浦日向子

「吉良供養」 杉浦日向子著(「杉浦日向子全集第二巻 合葬」収録)

 ここ数年実行できていないのですが、毎年12月14日の夜には(暦は違いますが)赤穂浪士ものの映画なりドラマなりを観るというのを長年の習慣としています。

 私が好きなのは、『「理不尽で嫌味なジジイ」吉良上野介を「忠義の士」赤穂の浪人たちが討ち、亡き殿の無念を晴らす。本懐を遂げた後は潔く切腹し江戸の人々の涙をしぼる。』という悪役vsヒーローの単純明快な構図で描かれる娯楽活劇タイプのものなのですが、近年は浪士一人一人のドラマにスポットを当てたり、大石内蔵助の人間性や苦悩を掘り下げたり、史実をちょこちょこもりこんでみたりと、古いタイプの時代劇とはちょっと作りが異なってきたようです。浅野内匠頭も清廉な殿様というより、世間知らずで思慮に欠ける困ったチャン的に描かれることが多くなってきたような・・・。

 吉良邸への討ち入りが赤穂浪士側のワンサイドゲームだったことは義澄了さんの漫画で知りました。この「吉良供養」ではさらに踏み込んで、当夜の吉良側の被害状況が屋敷の見取り図とともにつぶさに描かれます。浪士たちの逆恨みによって、未明の吉良邸に降ってわいた(それこそ理不尽な)災難。吉良側から見た「討ち入りの夜」。

 杉浦氏曰く

 赤穂浪士の討ち入りは“まぎれもない惨事”である。
 「大義」が殊更物々しく持ち出される時人が大勢死ぬ。

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