2007-07-07

太陽の塔 : 森見登美彦

 青春の蹉跌も随分と軽やかになったものだ。肥大する自尊心に現実がついていかない孤高の男子学生の悶々が、ファンタジーとなってしまう日が来るとは! (まぁ、彼らの悶々はクリスマスの街についに小さな奇蹟を起こすのだが・・・)

 『何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。』と言い切ってしまう傲慢。そして、同じクラブの女子学生の視線(真実を見透かすかのようなその視線・・・彼はそれを「邪眼」と呼ぶ)にさえ耐えられない程の恥じらい。その二つの間で分裂する我が身と精神を持て余しながら、端から見れば“何もしていない”としか見えない高尚な精神活動の結果を垂れ流す。

 ・・・で・・・それはそうと、日本ファンタジーノベル大賞受賞作だというが、いったいどのあたりからファンタジーになるのよ? と思っていたら・・・今まで読んでいたもの、それこそがファンタジーだった、という・・・。

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