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2020-04-25

邪悪なものの鎮め方

 「冷静でいよう」「明るくいよう」と思っていても、自分の選択や判断が果たして正しいのかどうか、ホント正解がわかんない中で不安になることもある。でも、こんな時にどうするべきかの一つの指針になりそうな本を以前読んだな、と、自分のブログの過去記事を検索する。

 内田樹氏の『邪悪なものの鎮め方』。十年ちかく前に読んだとき、こんな感想を書いていた。当時は、今抱えているもやもやとはまた別なもやもやをどうにかしたくて読んだようだ。

『邪悪なものの鎮め方』感想 http://neconohitai.blog71.fc2.com/blog-entry-523.html

ブログ過去記事より
 ・「それ」とかかわるときに、私たちの常識的な理非の判断や、生活者としての倫理が無効になる。
 ・だからといって何もしないで手をつかねていれば必ず「災厄」が起こる。

 「邪悪なもの」とはそういうものであるとし、そういうものから生き残るために著者が見つけた答えは「ディセンシー(礼儀正しさ)」と、「身体感度の高さ」と、「オープンマインド」であると「まえがき」には書かれている。

本文より
「邪悪なもの」をめぐる物語は古来無数に存在します。そのどれもが「どうしていいかわからないときに、正しい選択をした」主人公が生き延びた話です。


 うん、しっかりしよう。



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2020-04-18

血か、死か、無か? : 森博嗣

『血か、死か、無か?  Is It Blood, Death or Null?』 森博嗣

 フランスの修道院で発見されたベルベット ~ ハギリたちに危害を加えようとしたために停止させられたスーパーコンピュータ ~と通信した形跡のあるコンピュータ・イマンの調査のため、ボッシュ博士の要請を受け今度はエジプトへ発つハギリ。

 調査は思ったほどの成果を上げぬまま終わるかに見えたが、蘇生したナクチュの冷凍遺体、ベルベットのいた修道院のオーナの正体、百年前の殺人事件・・・様々な事柄の繋がりが見えはじめ・・・
 

 ここにきて、堰を切ったように一気に流れ込んできたなぁ、シリーズ初めの頃からチラチラと姿の見えていたあの人達の物語が。これだけ読むと百年シリーズの続編か?!と思うほど(あ~、百年シリーズ読み返さなきゃいけない)。え~っと、そうすると、ベルベットやオーロラや、アフリカのテルグのウォーカロンたちは、全体の中のどういうパーツとしてつながっていくんだ? 

 う~ん、このシリーズ、あと2冊で収束するんだろうか? いや、むしろさらに拡散するのか・・・。


 ここまで読んできて、モヤモヤする疑問がいくつか・・・

● で、結局、イマンが「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれた理由は? (あ~、これは今回のストーリー終盤で見せたみたいに、自己の判断でユーザーに同調しない振る舞いをすることがあるってことか・・・な?)

● ハギリ博士の夢に現れたオイルのイメージは何なの? 何かに繋がるの?

● 「デボラ」と「デボウ」の発音の違いには何か意味があるのかしらん?

● 「モラン」って誰だっけ?




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2020-04-04

ペガサスの解は虚栄か? : 森博嗣

『ペガサスの解は虚栄か?  Did Pegasus Answer the Vanity?』 森博嗣

 パリの博覧会から逃亡したウォーカロンにはクローンを産む疑似受胎機能が搭載されていた可能性がある。スーパーコンピュータ・ペガサスからの示唆を受けて、ハギリたちは、そのウォーカロンが潜んでいると思われるインドの資産家のもとを訪ねる。

 八人の夫人と三人の子を持つ資産家・ケルネィは最近生まれた三人目の子の出生に不審を抱いている。

 人間、ウォーカロン、クローン・・・どこからが人間で、どこからが人間でないものなのか? それらを区別するものは何なのか? 

 このシリーズ中、繰り返し提示されてきたこの問いの中で、今回繰り広げられるのは、この作品世界においては随分旧態依然としたものに見える血縁に絡んだ愛憎劇。合理的とは言えない行動を彼らは何故とったのか?

 肉親であるが故に生まれる感情、関係とともに、人と人が、人とウォーカロンが、人とAIが、AI同士が何等かの関係性を保つことによって生まれる様々なものが描かれる。エピローグで語られるペガサスの状況は・・・ちょっと誰か、何とかしてあげてほしい。


 ハギリ博士、何だか守られることに慣れちゃって、ちょっと駄々っ子のようになっていないか? もうちょっと、護衛の皆さんの言葉に耳を傾けるべきじゃないでしょうか? そういえば、『デボラ、眠っているのか?』でだったか、「ハギリ博士って、ひょっとしてウォーカロンなのか?」って思った瞬間があったんだけど、あれは何でそう思ったのかなぁ。




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