2020-01-11
彼女は一人で歩くのか? Dose She Walk Alone ? : 森博嗣
『彼女は一人で歩くのか? Dose She Walk Alone ?』 森博嗣
長いシリーズものを読み通す根気に自信がなくて、これまで敬遠してきたのだけれど、この後に続くらしいWWシリーズが面白そうだし、これから読もうと思っている『赤目姫の潮解』をより楽しむためにも、このシリーズは読んでおいた方がいいのかな・・・と思い、意を決してとりかかりました。読み始めてみるとページがどんどん進んで、意外と早くシリーズ読み通せそう。
人間の細胞から培養した人工細胞の身体に神経回路を人工的にインストールして生産される『ウォーカロン』。すでに人間との判別も困難になった『ウォーカロン』が人口のかなりの部分を占める世の中。科学者ハギリは突然命を狙われる・・・。
世の中の現状を提示し、そして事件が起こる・・・これ一冊がシリーズのイントロダクションのような印象。
頭の中から思考の糸をぐるぐる引き出してくれるのは、森作品の常のことだが、これまでのように架空の世界の中で純粋に思考するという感覚とは少し違って、本作では思考がかなり現実に引き寄せられる感じ。
森作品を読んでいてゾワゾワするのは、リアルとは少し質感の違う夢の中のような視覚が開かれていくこと。それ以上にゾクリとするのが、その視覚が裏切られる、または更新される瞬間があること。さあ、この作品はこれから何を見せるのか・・・。
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長いシリーズものを読み通す根気に自信がなくて、これまで敬遠してきたのだけれど、この後に続くらしいWWシリーズが面白そうだし、これから読もうと思っている『赤目姫の潮解』をより楽しむためにも、このシリーズは読んでおいた方がいいのかな・・・と思い、意を決してとりかかりました。読み始めてみるとページがどんどん進んで、意外と早くシリーズ読み通せそう。
人間の細胞から培養した人工細胞の身体に神経回路を人工的にインストールして生産される『ウォーカロン』。すでに人間との判別も困難になった『ウォーカロン』が人口のかなりの部分を占める世の中。科学者ハギリは突然命を狙われる・・・。
世の中の現状を提示し、そして事件が起こる・・・これ一冊がシリーズのイントロダクションのような印象。
頭の中から思考の糸をぐるぐる引き出してくれるのは、森作品の常のことだが、これまでのように架空の世界の中で純粋に思考するという感覚とは少し違って、本作では思考がかなり現実に引き寄せられる感じ。
森作品を読んでいてゾワゾワするのは、リアルとは少し質感の違う夢の中のような視覚が開かれていくこと。それ以上にゾクリとするのが、その視覚が裏切られる、または更新される瞬間があること。さあ、この作品はこれから何を見せるのか・・・。
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