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2019-07-06

グッド・バイ : 太宰治

『グッド・バイ』 太宰治

 数年前に読んだ森見登美彦『四畳半王国見聞録』「グッド・バイ」で胸の奥に埋めた古傷から血の吹く思いをして以来、いつか本家太宰の「グッド・バイ」を読もうと思っていたんである。

 太宰最晩年の作品5篇が収録されたこの文庫、今更、あえて感想なんて言うのも何だ・・・という気もするけれど・・・。

 もうヤバさしかない「トカトントン」はおいといて、「パンドラの匣」「ヴィヨンの妻」「眉山」「グッド・バイ」・・・。災厄いっぱいの世の中で匣の隅にわずかに残された明るみの如き療養生活を送る青年や、酒に溺れてダメの極みを行く男、その傍で妙に逞しい女たち。「・・・もうダメだぁ」という叫びや、つぶやきや、呻き、視界の端に見え隠れどころか、がっつり姿現しちゃってる死の気配を、もう眉毛を困ったな~の形にして情けなく笑うしかない滑稽さでくるんだこれらの小説を、いったい私はどんな顔をして読んで、読んじゃったあとのこの気持ちをいったいどこに収めればいいんだろう?


 
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