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2018-12-22

柳生黙示録 : 荒山徹

『柳生黙示録』 荒山徹

 『なぜ十兵衛は死なぬのだ』
  
 『まあ、柳生十兵衛だからとしか云いようがありませんね』


・・・・・・言っちゃった~!!!!!



 柳生十兵衛 vs.  キリシタン

 ・・・ということは、「これってもしかして『魔界転生』へのオマージュ的な?」なんて思って読み始めたわけだけど、そんなの一気にぶっとびました。

 荒山作品にはつきものの顎骨粉砕必至の破壊的脱力ネタもなく、いつものように「そんなバカなっ!」っていう心の叫びを止められないなんてこともなく、「お、なんかフツーにまともな伝奇時代劇じゃん?!」と思いながら読んでた(いや、クスクス・ムズムズレベルの小ネタは随所に仕込んであるし、十兵衛の前に立ちふさがる『神聖ハポン騎士団』の異能ぶりなんて、あえて真面目に語るのも何か・・・っていうくらいのアレなわけで、それを「フツーの伝奇時代劇」と思ってしまう私の感覚もかなり麻痺していると言わざるを得ないんだけども)。・・・がっ! ラストまであと数ページを残すのみとなったところで、美少年・天草四郎の口から投下されたこの台詞っ!

 「ッッッっ!! 荒山!」

 思わず拳を握りしめたね。

 ラストまでの数ページはもう、『柳生十兵衛だから』としか云いようのない展開だったしね。

 まぁ、何と言っても面白さは間違いなし。平戸に入港したオランダ船から正体不明の積荷が長崎奉行所に秘密裏に運び込まれる冒頭から島原・原城での仰天の結末まで一気に読ませます。



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2018-12-08

橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻1 『仮名手本忠臣蔵』

『仮名手本忠臣蔵』 文:橋本治 絵:岡田嘉夫

 橋本治・岡田嘉夫のコンビで歌舞伎作品を絵本仕立てにした『仮名手本忠臣蔵』。

 物語をシンプルに歯切れよく語る言葉づかいは多少日常的すぎる気もするのだけど、揚羽蝶の舞う画面は悪い夢のような艶やかさで彩られ、不思議な非日常の空間に入り込んでいくようだ。

これが、四十七士の物語です。
死んだあとで「立派」といわれるようになった人たちも、
生きている時は、みんな苦しんでいたのです。

 物語の最後に記されたこの言葉がずしんと胸に応える。『仮名手本忠臣蔵』はあっぱれ主君の無念を晴らした義士たちの見事な仇討譚であるだけでなく、美しく生きようとした人たちの苦しみの物語でもあるのだ。



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