2016-08-27

シン・ゴジラ

『シン・ゴジラ』  監督:庵野秀明

 かつてゴジラ映画に夢中になった少年であり、今もゴジラを愛するおじさまである私の絵の先生が「良かった」とおっしゃっていたので観てみる気になった。

 「ゴジラ」にはたいして興味がなく、私にとって「ゴジラ」とは半ば「商品化されたキャラクター」だった。が、この作品の中のゴジラは「わけのわからない怖いもの」だった。ゾッとした。

 以前、山本弘の小説『MM9』の感想にこんなこと↓

 『人智を超えた怪しいものが人間世界に侵入し人々をパニックに陥れる「怪獣小説」としても、「気特対」職員たちの日々の活動と奮闘ぶりを描いた「お仕事小説」としても、「怪獣」という存在をいかに説明づけるかという「SF小説」としても面白い。』

を書いたが、『シン・ゴジラ』も「わけのわからない圧倒的恐怖」を描いた「怪獣映画」であり、政治家たちや自衛隊、米軍の仕事ぶりを描いた「お仕事映画」であり、「ゴジラ」を科学的に理屈づけた「SF」であり、自分の知識と能力に自負を持つ普段は煙たがられてる専門家(オタク)たちの活躍ぶりが痛快なエンターテイメントであり、複合的に面白い作品だった。さらに、SFと神話的、観念的な世界が近接してる風味があとをひくというか・・・。

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theme : 映画感想
genre : 映画

2016-08-13

百器徒然袋 風 : 京極夏彦

『百器徒然袋 風』 京極夏彦

 やはりどうも・・・これがあの『京極堂シリーズ』と同じ世界でのお話とは思いにくい。スピンオフを通り越して、デフォルメされた三頭身キャラでお届けする作者自身による二次創作的お遊び・・・っていう感じがしてならんのだが。シリーズ前作の『百器徒然袋 雨』よりもいっそうノリは軽く、味わいは薄くなったようだ。

 「五徳猫」「雲外鏡」「面霊気」の三篇が収められているが、引き起こされる事件はどれも人の心の闇などではなく現世の金銭的な欲から生まれた下世話で即物的なもので、妖怪のような妖しい事物に結び付けようとするのはどうも無理がある。こんな俗な事件のために京極堂が蘊蓄を語り、唯一無二の「探偵」榎木津が乗り出すのはもったいないような気がしてしまうんだなぁ。『京極堂シリーズ』コメディver.として楽しめばいいのかもしれないけど。

 最後、「ちょっといい話」になってるのも、いいんだけど、いいんだけど・・・確かに胸がちょっと・・・“ぽっ”としてしまうんだけども・・・でも、何かちが~う!



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