2012-02-04
幸田露伴集 怪談 ― 文豪怪談傑作選
『幸田露伴集 怪談―文豪怪談傑作選』
幸田露伴/東雅夫 編
若い頃見た映画というのは強烈に刷り込まれているもので、私の中の明治・大正の文学者のイメージには、映画『帝都物語』
(原作:荒俣宏、脚本:林海象、監督:実相寺昭雄)で活躍する彼らのキャラクターがガッツリかぶっている。泉鏡花はタロットをめくる玉三郎さんで、寺田寅彦は地下都市構想を熱く語る寺泉憲であり、幸田露伴は魔人・加藤に奇門遁甲の陣で挑むオカルティスト・高橋幸治なんである。
んでまぁ、そのイメージを抱いたまま、この『幸田露伴集 怪談―文豪怪談傑作選』に突入。
怪談、奇談、ダークファンタジーに東洋オカルトうんちく。漢籍の知識が随所に織り込まれた、最近ではあまり出会うことのない、異様に一文が長い文体には悩まされたが、かまわず読み続けていると、あるいは近づき、あるいは遠のき、自在にゆらゆらとゆれる語りのリズムに心地よく脳が馴染んでくる。怪しいもの満載ながら洒脱な語り口~すっきりとした香気漂う読後感。



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若い頃見た映画というのは強烈に刷り込まれているもので、私の中の明治・大正の文学者のイメージには、映画『帝都物語』
んでまぁ、そのイメージを抱いたまま、この『幸田露伴集 怪談―文豪怪談傑作選』に突入。
怪談、奇談、ダークファンタジーに東洋オカルトうんちく。漢籍の知識が随所に織り込まれた、最近ではあまり出会うことのない、異様に一文が長い文体には悩まされたが、かまわず読み続けていると、あるいは近づき、あるいは遠のき、自在にゆらゆらとゆれる語りのリズムに心地よく脳が馴染んでくる。怪しいもの満載ながら洒脱な語り口~すっきりとした香気漂う読後感。
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