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2010-08-11

幽談 : 京極夏彦

『幽談』 京極夏彦

 「現実」と二重写しに、幽かにそこに「ある」もの。生きている女の手首、私を眺めている死んだ友人、どこまでも追いかけてくるとても嫌なものの気配。十万年に一度ほんの数秒間だけ空を泳ぐ巨大な魚。「現実」とは異質であるけれども「そういうもの」として「ある」ものたちを語る「現実」と「異界」の間の話。

 「現実」を形づくる網目をひとつひとつ解していくと世界は少しずつその本来の姿である混沌へと帰っていく。「現実」とは、混沌に与えられた仮の姿の一つでしかない。

 私たちの現実認識の仕組みを揺るがすことで出現する異界。


 京極氏も執筆者として加わり、怪異研究の手法に関ることや、人が「ありのままの現実」と思っているものが何であるかということなどが語られている『見えない世界の覗き方―文化としての怪異』とあわせて読むと面白さが増すかもしれない。


  

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