2007-05-30
鴨川ホルモー : 万城目学
前回のエントリーで書いた森見登美彦「きつねのはなし」と同じく、舞台は京都、主人公は大学生。オニどもが京都の街を跋扈しますが、こちらは怖い話ではない。恥多くもさわやかな青春小説。
まず気になるのはこの奇妙なタイトル-「鴨川ホルモー」。「ホルモー」って何?ってとこですが、まぁそれは深く気にせずとも、一風変わったサークル活動と考えておけば良い。と言っても、その一風変わり具合がこの小説のスパイスなんですが。
この軽妙な文句の如く、馬鹿馬鹿しさ、情けなさ、恋に涙に笑いをちりばめて、俺の大学生活はグルグル回る。
ダメ男の俺が、強くてカッコイイ男を打ち負かし、仲間の信頼も得て、ブスだと思ってた女の子はメガネをとってみると意外に可愛く、しかも知的で今では俺の彼女・・・なんて、ベタな匂いをホルモーという飛び道具で中和しつつ、一時の妄想を満たしてくれるお話。
<レナウン娘><さだまさし><大木凡人>・・・こういうものどもが“ちょいと古めかしく、可笑し味を感じさせるアイテム”として登場してくる感覚はどうなんだろう? 著者より一昔前?の世代である私たちの学生時代においてさえ、すでに使い古された感のあるアイテムではあるんだけど・・・。その二重の古ささえ計算された上での起用なんだろうか?
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まず気になるのはこの奇妙なタイトル-「鴨川ホルモー」。「ホルモー」って何?ってとこですが、まぁそれは深く気にせずとも、一風変わったサークル活動と考えておけば良い。と言っても、その一風変わり具合がこの小説のスパイスなんですが。
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。
このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。
祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。
「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。
戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。
京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。
この軽妙な文句の如く、馬鹿馬鹿しさ、情けなさ、恋に涙に笑いをちりばめて、俺の大学生活はグルグル回る。
ダメ男の俺が、強くてカッコイイ男を打ち負かし、仲間の信頼も得て、ブスだと思ってた女の子はメガネをとってみると意外に可愛く、しかも知的で今では俺の彼女・・・なんて、ベタな匂いをホルモーという飛び道具で中和しつつ、一時の妄想を満たしてくれるお話。
<レナウン娘><さだまさし><大木凡人>・・・こういうものどもが“ちょいと古めかしく、可笑し味を感じさせるアイテム”として登場してくる感覚はどうなんだろう? 著者より一昔前?の世代である私たちの学生時代においてさえ、すでに使い古された感のあるアイテムではあるんだけど・・・。その二重の古ささえ計算された上での起用なんだろうか?
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