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2006-11-03

物語消滅論―キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」 : 大塚英志

・前近代・近代・現代へと時代が変わる中での物語のあり方、その作者・読者のあり方の変容と、それに付随して「私」というものの認識・実現のされ方の変化。

・「物語」化が進んでいるかに見える現在の世界で危惧されるべきこと、また世界が「物語」化してしまうという事態に対処するためのいくつかの示唆。

 そういったことが大塚氏の視点で噛み砕いて書かれていたのですが、読んでる間中、私の頭は多分この本の主眼ではない“「私」って何だ?”ってところに行ってました。

 “「私」って何だ?” それって私の一番つっこまれたくないところなんですよね~。

 私がその問いに初めて直面させられたのは1980年代のことで、その頃のまわりではやたらと「社会の閉塞感」とか「アイデンティティ」とかいう言葉が使われていました(バブルに浮かれる前の話です)。学校の先生曰く「今の社会は閉塞感に満ちて、子供が将来に明確な希望を持ちにくい。それでもあなた方は確固としたアイデンティティを確立し、将来の展望をもって進んでいかなくてはいけない」。

 他人の価値基準に左右されない「自分」だとか、「達成したい目標」を持ってないのはダメ人間だ!と言われているみたいで怖かったので、とりあえず急拵えの「夢」とか「ビジョン」とかでお茶を濁してみたけど、数年も経たずして“そりゃ違うなぁ”と思うようになり、かといって他に“これが私の生きる道!”と言える様なものも見つからず、何となく“「私」って何だ?”っていう問題は棚上げしたまま?現在に至っています。

 「私」・・・「私」かぁ・・・ いとうせいこうの「ノーライフキング」で子供たちが『賢者の石』に封じ込めたもの「自分の物語」「自分の成分表」・・・ネットに漂う草薙素子・・・ そんなものがぐるぐるぐるぐる・・・

 今のところ、私にとっての「私」はここにある身体と、私の心と身体が好きだと思うこと・嫌いだと思うこと・・・それだけだとしか思えないのだけれど・・・。具体的な夢はないけれども、寿命のぎりぎりまで苦しまずに「好きなことだけして」生きていられたらそれが一番いいなぁ。(でも友人には“それが難しいんだよ”、と苦笑される。)

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