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2019-06-08

Self-Reference ENGINE : 円城塔

『Self-Reference ENGINE』 円城塔

 んんん~~・・・これ、私に感想書けるのかなぁ。正直、これらのお話が語られている世界(宇宙?)がどういうことになっているのかイメージできていやしないし、言葉の意味すらわからなくて、なんとなく読み飛ばすしかなかったとこもあるし。

 しかしなぁ、いまのこの、切ないような・・・寂しいような・・・ウェットな心持ちは何なんだろう?

 本を閉じて思い返してみると、お話を読むというより、次から次へと、それ自体誰かの見ている夢かもしれない夢を見ていたような・・・そんな感じがするのですよ。 

 時間がまっすぐ進むのをやめて、粉々に砕け散った時空間が好き勝手に増殖する中、自然現象なみの計算能力を誇る巨大知性体たちは、この事態をどうにかするべく休む間もなく計算を続けていて。無茶苦茶になってしまった時間と宇宙の中でも人間たちはいくらか健在で、あらゆる方向、あらゆる時に向かって何かを目指して走っていたりして。

 そんな、際限なく生み出されるお話 ~ 人間と巨大知性体たちのなんでもあり、なんにもなしの大冒険を、それこそ夢の中のような奇妙なリアリティで目の当たりにして・・・


 「あぁ、夢だったのか・・・」なんてちょっと虚脱しながら、夢の感触を追っかけたくなるってことは、見ていた夢の中に心惹かれるものがあったってことなんだろうなぁ。




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2015-07-25

屍者の帝国 : 伊藤計劃・円城塔

『屍者の帝国』 伊藤計劃・円城塔

 死体の脳にネクロウェアをインストールすることにより死者を「屍者」として蘇らせる技術が確立され、「屍者」が兵力や労働力として社会の一部を占めるようになった19世紀末。

 屍者技術を学ぶロンドン大学の医学生ジョン・ワトソンは大英帝国陸軍バーナビー大尉とともに、一部でささやかれるロシア軍事顧問団の一隊が関わるらしい「屍者の王国」の噂について調査するため、英国の諜報員として第二次アフガン戦争最中のアフガニスタンに潜入する。アフガニスタンの奥地で屍者の集団を率いるアレクセイ・カラマーゾフから告げられた「ザ・ワン」~ヴィクター・フランケンシュタインによって創造されたオリジナル・クリーチャーと知られざる屍者技術の記された「ヴィクターの手記」の存在。
 
 19世紀末の世界に実現された悪夢のような技術。死体が蘇る。情報が質量を持ち、言葉が物質化する。ジョン・ワトソン、フレデリック・バーナビー、インド副王リットン、アレクセイ・カラマーゾフ、川路利良、大村益次郎、レット・バトラー、ヴァン・ヘルシング・・・歴史上やフィクションの中の人物たちが入り乱れ、改変された歴史の中を縦横に駆ける。

 物語は多くの謎を抱えたまま緊迫感を増しながら展開するが、そこに描かれていることが度の過ぎた悪ふざけであるようにも思えて、物語の中の緊迫感にそれを読んでいる私の緊迫感が追い付かない。

 ロンドン~ボンベイ~アフガニスタン~東京~サンフランシスコ~プロヴィデンス~再びロンドンへ。「ザ・ワン」と「ヴィクターの手記」をめぐって次々と上書きされ変容する物語を追い、旅をするワトソンたち。そして、そのワトソンを含む物語が次々と変容していくのを追う私。読みながらも物語の速度に追いつけないような気がするのは、世界を一周する旅の速度に魂がついていかないと感じる作中のワトソンの感覚に似たものか・・・。

 屍者と生者を分かつものは何か。魂とは・・・? 意識とは・・・? 物語はクールな思考を求めてくるが、同時にとてもセンチメンタルでもある。




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